2011年3月21日月曜日

龍天に

 
「BS俳句王国」放送は無事に終了しました。視聴くださった方々、ありがとうございます。
噛んだりお茶呑んでたりへらへらしたり、自分で見てると赤面の限りではありましたが、番組中はいっぱいいっぱいでした。
点数がよかったのはありがたいことでしたが、自分の句について感想求められたときはちょっと焦りました。



遅くなりましたが、3月20日の「e船団 ねんてんの今日の一句」に拙句を取りあげていただいております。

龍天に昇り枕投げてよこす  久留島元
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「週刊俳句」は今週から通常営業。

堀本吟氏の渡部隆夫論、西原天気氏の小池正博氏の句集評など、期せずして?川柳色の強い号となっている。
10句作品などもバラエティ豊かでほっとする。

小池氏の句集については、著者より謹呈をうけたので、後日私見をアップさせてもらうつもり。




しかし、同号の、
小野裕三氏の文章には正直、呆れた。

呆れた、を通り越して、不愉快である。

冒頭から不愉快な発言から始まったのでまるで精読できず、不愉快なまま閉じてしまった。
以下、不愉快な思いの連鎖になるだろうから、読み飛ばしていただいて構いません。

というか、吐き出さないといらいらするので書きますが、読まなくていいです。




なにより「天罰と語った某氏」発言から話を起こす無頓着さ。
続く「もともと「俳句」的民族である日本人」などという意味不明の定義。
過去最悪の災厄を「神の試練」などと言い終える浅薄。

私個人としては、まるで被災した人々が「罰」に値する罪人であったかのような、個々人の功罪を裁く神そのものであるかの如き傲慢、破廉恥、無知蒙昧の発言について、たとえ誤解であったとしても弁明の機会を与えたいとは思わないし、それについて考えたいとも思わない。
また生き残った人々に対しては試練であるとして、日々刻々と増え続ける今回の犠牲者に対して、その遺族に対して、どんな顔をしてそのような言葉が吐けるのか。
自然との共生とか、秩序を守る日本人とか、まして俳句が日本の美学とか、お仕着せの、どこにでもころがっている「日本は特別」「俳句は特別」幻想に連結する短絡さについては、もうあえて口出しする気持ちにもなれない。

彼がどんな信仰を持っていても自由であり、それについて興味もないし訂正を求める権限もないが、これが小野氏のいう、俳句の持つ「骨の髄までの平和主義」「俳句の哲学」の所産なのだとしたら、彼の持つ俳句観とは、生涯、相容れることが出来ないだろう。
 

5 件のコメント:

  1. 同感です。
    「自然との共生」もいいけど、
    いまは、文明の利器を最大限に利用して、
    被災者を援助しなくては。

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  2. はじめまして。
    山田露結といいます。
    何と言ったらいいのか。
    ひどいと思います。
    今日は一日、この記事のことが気になって、ひどく悲しい気分でした。
    どんな立場からこんなことが言えるのかよくわかりませんが、少なくとも小野氏はあなたよりは、はるかに誠実に現実に立ち向かおうとしていると思います。
    自分の言っていることが、感情に突き動かされた暴言だということに早く気が付いて、記事を撤回して欲しいと思います。

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  3. >匿名さま
    そうですね。夏炉冬扇といったところで江戸の人々だって必死にテクノロジーを欲していたのだし、だからこそ明治にあれほどの極端な近代化が出来たわけです。その時代に生まれた俳句が「自然との共生」思想を持っている、などいえるのかどうか。あるいは自然と人事を分ける発想が「俳句的」なのかどうか。小野氏のいう「俳句」とはどんなものをさしているのか、よく見えませんでした。
    このあたり西原天気氏の周到な反論が、ウラハイで公開されてました。
    http://hw02.blogspot.com/2011/03/blog-post_24.html

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  4. >山田露結さま
    はじめまして。ネット越しに、お名前だけは拝見しています。
    感情的であることは確かです。しかし撤回するつもりはありません。
    「読まなくてもよい」と言いながら公開したことは反省しています。個人のblogとはいえ公開する以上、積極的に読んでいただくべきでした。読者である私は、明確に小野氏の文章に強い不快感を抱いたのですから。
    あの文章が、小野氏個人の「誠実な」姿勢の表明であるならば、相容れぬ意見として無視できます。しかし「週刊俳句」という場で公開され、俳句作家たちに、また被災した人々に、むけて発せられたことを思えば、不快感はいや増します。美学の押し売り。哲学の強要。少なくともこれは、私の好きな「俳句的発想」ではありません。
    被災者が日常に帰ってこれるよう日常と余裕を堅持する、私にとってはこちらのほうがよほど重要です。以上、ご理解いただけないかも知れませんが、私の立場表明まで。

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  5. 久留島元様

    私がこのブログ記事を読んで不快に思ったのはおっしゃっるように「読まなくていい」と前置きしておいた上で書かれていること、それから「生涯、相容れることが出来ないだろう。」と締めくくって相手の反応を断つ姿勢で文章が終わっていることからでした。
    そのことによって久留島さんの発言は批判とも反論ともならず、相手に石をぶつけておいて「喧嘩するつもりはありません。」と言っているように受け取れたのです。
    批判も反論もきちんと立場表明をした上でされるのであれば何も問題はないと思います。
    初めてのコメントで失礼な事を言って申し訳ないと思いますが、私が素直に感じたことを述べさせてもらいました。

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