長い文章を書こうと思いながら、なかなか話がまとまらないので一旦中断し、備忘録代わりに言及したい記事を列挙しておきます。
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ひとつめは、『国文学 解釈と鑑賞』74巻11号(ぎょうせい、2009年11月)特集 「高浜虚子・没後50年―虚子に未来はあるか」。
過激なタイトルだなぁ、と思ったら、坪内稔典編集、でした(笑)。 http://www.gyosei.co.jp/home/magazine/magazine_detail.html?gc=4100020-09-110
坪内先生が宣伝されているのでもう少し話題になるかとも思ってたのですが、俳人関係のブログでもあまり言及がないのは、やはり専門雑誌だからでしょうか。
ちなみに本誌には出ていなかった、タイトルに寄せる思いが述べられていて興味深かったので、引用しておきます。
「高浜虚子・没後50年―虚子に未来はあるか」が特集の題だが、これは私がつけた。著作権が切れ、虚子を自在に読み解くことができるようになったので、あらためて虚子の文学の持つ可能性を考えたいと思ったのである。「ねんてんの今日の一句」 http://sendan.kaisya.co.jp/nenten_ikkub09_1002.html
ご存じない方のために紹介しておくと、『解釈と鑑賞』は、岩波『文学』を除くと国文学関係では現在一番メジャーな総合誌。(『解釈と教材研究』は廃刊したので、あと総合雑誌は『日本文学』でしょうか) ほぼ毎回特集を組むので依頼論文が多くなるという欠点はあるものの、公立図書館などでも取り扱っていることも多い雑誌です。 いわゆる、「俳句世界」関係以外からの考察も多く、一読の価値あり。
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ところで、坪内先生が興味深い発言。
ところで、「俳句」8月号は実にすっきりしている。誌面の約半分が多佳子特集で、あとは評論や時評のみ。このころの俳句人口は今の何分の一かだったが、いわゆる俳句商業誌の編集は今よりはるかに質が高い。初心者(俳句入門者)を相手にしていないから。「ねんてん今日の一句」http://sendan.kaisya.co.jp/nenten.html
むむ? 総合雑誌批判だとすれば、坪内先生のいつものスタイルに代わりはないが、「初心者を相手にしない」こと、に対して好意的なのはちょっと意外。これはどう展開するのか、しないのか。
明日の更新を見守りたいと思います。
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「季語について」
は、俳句を作っているとどうしても避けて通れない課題ですが、お世話になっている、「船団」のわたなべじゅんこさんのブログでも最近興味深い言及がありました。
→http://junkwords.jugem.jp/?eid=76
なるほど、そういえば「季重ね」、有名な「目に青葉山ほととぎす初がつお 素堂」ではないですが、古い句ではさほど大きなタブーにはなっていないようです。
わたなべさんのブログでは「秋桜子」が容疑者に挙げられていましたが、どうやら違うようで、というのは昨日本屋で『別冊俳句生活』を立ち読みしていたら、小澤實氏、中原道夫氏、片山由美子氏、神野紗希氏らの座談会で同様の話題が取り上げられていました。 そこでは久女、秋桜子の句もあがっていたようなので、どうやら秋桜子が唱え始めたわけでもなさそう。
古俳諧に詳しい小澤氏にも「タブー化」した経緯は結論出ていませんでしたが、やはり「初学者」向けのタブーだったのではないか、という予測。 ということは、まぁ経験則からなんとなくできあがったルールで、あまり根拠のあるものではない様子です。
『別冊俳句生活』は毎回テーマに真剣に向き合っててとてもいい作りだと感心しきり。
しかし、欲を言えば、毎号神野さんと高柳さんを見るってのもどうなんだろう(^^;。 意地悪く見ると、どちらか出しておけば清新でいいだろう、ていう安易な意向が見えるのですが、それがまた図にあたって、お二人が興味深い発言をするのが困りものです(苦笑。
まぁ、人間、欲を言い出せばきりがない、ということですね。
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久しぶりに自分の宣伝。
「週刊俳句」2009年角川俳句落選展 に参加させていただいています。
→週刊俳句 Haiku Weekly: 週刊俳句 第131号 2009年10月25日
今年は落選展応募者から「予選通過」が五人も出ていて、レベルが高いです。
感想を寄せたい作品がたくさんあるのですが、これもじっくり読む時間をとれていないので宿題。
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第6回鬼貫青春俳句大賞 【公開選考会】 のお知らせ。
☆公開選考会・表彰式・・・2009年11月3日(火・祝) 午後2時~5時
於 柿衞文庫講座室(兵庫県伊丹市宮ノ前2-5-20)
● 下記選考委員(敬称略)による公開選考 どなたでもご参加いただけます。
稲畑廣太郎(「ホトトギス」副主宰)
山本純子(詩人)
坪内稔典(柿衞文庫也雲軒塾頭)
岡田 麗(柿衞文庫学芸員)
岸田茂男((社)伊丹青年会議所 副理事長) 以上 5名(予定)