8月19日はハイクの日!
ということで、園田学園女子大学で行われた八一九の会イベント「句イズ グランプリー」に参加して参りました。
八一九の会は、園田学園女子大学に坪内稔典先生が勤務していた関係から、大学職員や関係者を中心に発足した句会。一時は活動休止していたそうだが、ここ数年は参加者も増え、毎月一回、学内の食堂で食事(とお酒)を囲みながらの句会が盛り上がっている。
中心になっているのは「船団」会員でもある岡清秀さん。
坪内先生はいちおう「師範」と位置づけられているが、会自体は「船団」創刊以前からあるらしい。そのためメンバーも「船団」に限らず、はじめて数年、八一九の会にしか参加していない人も多い。
坪内先生はいちおう「師範」と位置づけられているが、会自体は「船団」創刊以前からあるらしい。そのためメンバーも「船団」に限らず、はじめて数年、八一九の会にしか参加していない人も多い。
句歴にも年齢にも関係なく集まっている、活発でおもしろい句会なのだ。
私は例によってサボってばかりなのだが、今回「句イズ グランプラリー」ということで、どんなものかまったくわからないなりに参加してみた。
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当日の参加者は18名。
「船団」重鎮の内田美紗さんや「銀化」の小池康生さんといった八一九の会の顔役な方々から、当日浴衣割引を狙って浴衣で参集した「ふらここ」メンバーまで、句歴、結社、年齢もバラバラ。わたなべじゅんこさん、早瀬淳一さんらおなじみの顔ぶれも。
まず参加者は5、6人ずつの3チーム「芭蕉」「一茶」「子規」に振り分けられる。仲間同士で組まないよう配分され、ほぼお互いが初対面というチーム編成も。
そしてここからがゲーム開始。スライドに映写された5×5のマス目は10~50の点数が記され、「時候」「天文」「動植物」「生活」「一般」などのジャンルに分かれている。バラエティなどでよく見るクイズパネルの形式だ。
ジャンルと点数を指定するとパネルがひらき、そこに出た題で3チームの代表がそれぞれ一句を詠む。時間は10点が1分、50点でも2分半だから結構きつい。
句が出そろったら、あとは句相撲形式で3句の人気を競う。優勝句が点数総取りで、選手交代。優勝チームは次のパネルも指定できる仕組み。
判定は参加者の多数決で決まる。チームとしては仲間に作りやすいお題を引いて、仲間の句を見抜いて票を入れたいのだが、見込みが外れたり、ほかの句の良さに惹かれたり、なかなか思いどおりにはいかない。
もちろんパネルには「得点2倍チャンス!」とか「点数は得票数の倍数!」といった仕掛けもある。他にも「写真で一句」や「オノマトペで一句」のようなひねったお題もあり、パネルをひらくたびに嬌声や悲鳴があがる。
何枚かの花の写真だけ見せられて「どれかで一句」の問題は、正直まったくわかってませんでした。自分の番でなくて良かった・・・。(ススキとキキョウはわかったよ!)
ちなみに私は少し遅刻してしまったのだが、内田さん率いる「一茶」チームに入り、5番手を拝命。チームメイトは八一九の会の井藤さん、「円虹」の新家月子さん、「ふらここ」でおなじみの仮屋賢一くんと、信州大学の吉村くん。新家さん、よっさん(吉村くん)とはこの日初対面。
挨拶もそこそこにビールがまわり、乾杯。
ゲームが始まる前に腹ごしらえ、とばかりにがつがつ食い、ゲーム中は勝敗に一喜一憂しながらビールを交わし、たちまち自分の番がくる。1分は短いかと思ったが、その場になると案外作れるから妙なものだ。
残念ながら私は点をとれず、一巡目はエース・仮屋だけが30点を獲得。ほかのチームに水をあけられたが、2巡目では仮屋、井藤と点を獲得。休憩をはさんで再開された久留島の対戦相手は金成愛、中山奈々という顔ぶれ。
この回は荒れに荒れ、金成さんの句(作者がわかりやすい句をつくってチームメイトにアピール)にブーイングが殺到。30点を3人等分のかたちで決着。祝杯に「いいちこ」ロックで一杯・・・。
午後の六時から開始されて、食事や持ち込みのお酒を楽しみながらの3時間半。
結果はわたなべさん、金成さんらチーム「子規」が優勝。賞金として、「盛大な」拍手が送られた(笑)。
試合後半は差し入れの「デンキブラン」や「いいちこ」がいい具合にまわり、参加者一同大いに盛り上がった。初対面とは思えぬほどチーム内は結束していたし、やはり俳句は「勝ち負け」を楽しむゲーム要素と相性が抜群にいいらしい。
というわけで、八一九の日、ひさびさに俳句で思い切り遊ぶことができました。
それもこれも、すべて岡さんの実力なのである。
企画・発想してパワーポイントでパネルを作成、食事の差配からチーム編成、当日の司会進行にいたるまで、お一人でこなされている。
企画・発想してパワーポイントでパネルを作成、食事の差配からチーム編成、当日の司会進行にいたるまで、お一人でこなされている。
八一九の会、という場の空気もさることながら、こういう真剣な遊び方の達人がいるから、船団の俳句はおもしろいのだ。
岡さん、改めて、お疲れさまです、ありがとうございます。
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