2015年7月31日金曜日
活動記録 原稿編
『現代俳句』2015年8月号にて、グラビアデビュー。
何のことかと言いますと、月刊『現代俳句』裏表紙で連載されている「今、伝えたい俳句 残したい俳句」で、5月号特別作品より五句を選んで鑑賞させていただいているのです。
こーゆーの、グラビアっていうんですね。
相原左義長氏、石口りんご氏、高橋悦子氏、田村正義氏、渡邉樹音氏らの作品を鑑賞させていただきました。
どなたも直接面識がなく、同じ協会に属しながら、面識がない方々ばかりの鑑賞を書かせていただいた奇縁を嬉しく思う。
どこかで目にとまれば幸い。
8月号の特別作品から。
青あらし柱は斧を夢に見るか 池田澄子
冷蔵庫の中は明るい中華街 石倉夏生
こんこんとあれ飛行機雲や敗戦日 大井恒行
夕空へ地震の国から出す手紙 高岡修
流星のかけらをためてゐる山湖 豊田都峰
ところで、同じ特別作品欄では「青葉風イルカが河を選んだ日 松田ひろむ」という句が載っている。同「涼風の日本やセシウム発祥地」などの作を見ると「イルカ」に意味がある(昨今のイルカショーなど)のかとも思うが、それとも単にヨウスコウイルカなど淡水のイルカを指しているのだろうか。
松田ひろむ氏といえばよくお見かけする名前だし、Wikipediaでも「社会性俳句のよき伝統を継承、発展させている」とある。
掲句は、明らかに「水温む鯨が海を選んだ日 土肥あき子」をふまえた作としか思えないので、パロディだとすれば「青葉風」でどんな「社会性」を見せようとしたのだろうか。
ちなみに土肥さんの作品は第一句集のタイトルにもなっており、『鯨が海を選んだ日』(2002年)に収められている代表句。
この「特別作品」欄は過去作でも構わないようだが、パロディまたはオマージュとしてあまり効いているようには思えないので、よくわからない。
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『川柳カード』9月号が届いた。
毎号いただいているのだが、今回は特別。
「<特集> 若手俳人は現代川柳をどう見ているか」で、松本てふこ、西村麒麟、中山奈々という人々に交じって、私も原稿を寄せているのです。
なんというか、日ごろから親しくさせてもらってる「畏友」というべき読み巧者揃いなので、他3人のなかで私がどういう文章を書こうか、ということは結構迷った。
迷った末、当blogでも何度か書いてきた、川柳と俳句との質感の違いのようなものについて、考えていることを書いた。
(過去記事については、タグ"川柳"で検索してご覧下さい。)
ある意味で穏当というか、これまでくり返されてきた話題をなぞっているものだとも思うが、現代川柳の作家たちの眼に触れることで、批判をうけるか、賛同を得られるのか、楽しみではある。
実はもうひとつ書くか迷った内容があって、それは「漫画的俳句/漫画的川柳」に関してである。(参照記事:曾呂利亭雑記: 漫画的俳句 ~神野紗希氏に応える~、川柳時評 川柳句集の句評会)
『川柳カード』に寄せた文章が、俳句と川柳との違いについての文章だとすれば、こちらは俳句と川柳との共通点、近接点のようなことを書くことになったと思う。
「違い」をふまえて、近接点について論じる機会があるとすれば、「過去」の作品よりは「未来」志向のものになるはずだが、そのためには手元に材料が充分ではなかったので、まずは「違い」について書かせていただいた。
いつか「近接点」についても書く機会があればと思う。
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ツイッターではオートで宣伝していますが、「みんなのサマーセミナー 尼崎」というイベントで、俳句講座とお化けの講座を担当させていただきます。
詳細は、こちら。
「俳句を楽しむ句会入門」は、8月9日 Ⅰ限(9:40~)M教室にて。
「お化けの学校~天狗~」は、8月9日 Ⅲ限(11:40~)F教室にて。(Ⅳ限から変更)
よろしければ、おいでください。
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