2014年1月6日月曜日

新年詠など


ツイッターではもう宣伝してしまったのですが。

関西現代俳句協会青年部のページで、10句作品を公開してもらってます。

〆切が昨年だったので新年詠の意識がなく、完全に「冬」の句。
めでたさに欠けること甚だしい句群ですが、ご覧いただければ幸いです。

10句作品は岡村知昭さん、木村修さんと並び。
木村さんのは、これはマンガ俳句というかキャラクター俳句といっていいかな。

青木さんの連載は、関西の生んだ初代「詩歌梁山泊」と言うべき、富澤赤黄男『詩歌殿』について。


毎年の恒例行事となりつつある「週刊俳句」新年詠、今年も参加させていただきました。



今年は168句、去年よりは少なめですが、それにしても老若男女、これだけの「1句」が並ぶのはやはり壮観。
今年のレイアウトは特に、「みっちり」って感じですね。

熊谷尚さん(存じ上げない)と、黒岩徳将くん(旧年中はお世話にry)に挟まれてます。


もうひとつ、これは関係ありませんが、昨日の記事に関連して。


タイトルどおり、俳句の「お金」についてのコラムです。

あまり正面切って論じられることは少ないですよね。
数ヶ月前に、朝日新聞で結社誌の売り上げについての記事を読んだのですが、ちょっと探しても見付けられませんでした。

代わりに、上のコラムを発見したので、お知らせします。
筆者は石田修大氏、もと日経新聞の論説委員だそうですが、それより石田波郷の長男、といったほうが馴染みやすい。
というわけで、波郷に関する記述はかなり正確なものと思われます。
結社からの収入は微々たるもの、俳句でも大した金にならない波郷の主な収入源は、新聞、雑誌の俳句欄の選者として得る選句料だった。読売文学賞を受賞して3年後、昭和33年のある月、波郷が選句を引き受けていたのは読売新聞江東版・城南版、愛媛新聞、新潟日報、図書新聞、オール読物、小学館、創元社、全逓文化、かまいし、東芝などなど。全国紙、地方紙から労働組合の機関誌まで十数件、読売新聞の2件2万円を別格として、あとは1件3000~5000円ほど。それでもサラリーマン世帯の平均月収が35000円弱の時代に、月ごとの波は大きいが5万から15万円の月収を得ている。それも数多くの新聞、雑誌の俳句欄選者だったからで、波郷クラスにならないと、これほどの注文は集まらない。俳句人口300万人と言われた当時、俳句で飯を食っているのは10人か20人だろうと、波郷は言っている。
いったい何千、何万の句を一月に「選句」していたのでしょうか。
石田波郷をして、自分の結社の上にそれだけの選句欄を抱えないと、「俳人」はやっていけなかった。

コラムでは、カルチャーが普及して状況が変わったと結ばれていますが、果たしてどうでしょうか。いずれにしても「アルバイト掛け持ち」の、不安定な状況には変わりありません。

「俳句」で「お金を稼げる」か。

少なくとも、現状、その道はない。だから、「諦める」か、それも「自分で作る」か、どちらかしかないわけだが。
 

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