2010年11月4日木曜日
第7回鬼貫青春俳句大賞
標記、選考会が11/3に柿衛文庫で開催されました。
その席において、大賞を受賞する栄誉に恵まれました。
審査員の先生方、関係各位、本当にありがとうございました。
うーん、考えてみれば、第二回、伝説の29句で話題をさらって以来、一度も佳作にすら入らず、苦節五年、六年。気づけば、伊木勇人、山田耕平、越智友亮、徳本和俊、羽田大佑、と後輩、同輩たちが次々大賞を射止める中、万年投稿者となり果て、もうこのまま朽ちていくのかなとか思っていたところ、ではありました。(すみませんそこまで深刻に思ったことはありません)
何にせよ、山口優夢氏が角川俳句賞を受賞したその年に、応募者30人の大きくはない賞であるとはいえ、長く投稿しつづけてきた賞を受賞できたのは、至上の喜びである。
もう一度。 関係各位、ありがとうございました。
ちなみに、優秀賞を受賞した山本拓也くん(仏教大)は、ここ数年句会をともにしている句友だが独特の言語感覚の持ち主であり、従来の俳句にない単語を強引に季語と取り合わせて完成させてしまう、見事な感性を有している。これから「船団」の目玉になっていくに違いない存在である。
また、同じく優秀賞の金田文香さん(愛知県大)の30句は、今回もっとも注目を集めた作品群のひとつ。審査員のひとり、詩人の山本純子氏に賞された感性は、こちらもきわめて独特のもの。俳句甲子園出身でしばらく俳句からは遠ざかっていたそうだが、今年から作句を再開し、この日のために愛知から駆けつけたという。いくらネット環境が整備された時代でも、若手同士のコミュニケーションがとれない地方ではなかなかテンションを継続していくのは難しいが、これからも是非、俳句をかき回して欲しい人材である。
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山口優夢氏の「投函」が掲載された『俳句』11月号、選考座談会がめっぽう面白いので、感想はまた後日。
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小生の受賞作30句は、来年『俳句研究』春号に掲載される予定だそうです。お目にとまれば幸いです。
※附記 e船団、「ねんてんの今日の一句」で早速とりあげていただいてます。
→ http://sendan.kaisya.co.jp/nenten.html (11/4)
→バックナンバーに移行http://sendan.kaisya.co.jp/nenten_ikkubak.html (11/5以降)
もうひとりの優秀賞、林田まゆさんは、直接面識はなかったのだが、その名も「君が好き」というJ-POPばりの直接的なフレーズの数々で話題になった。
優秀作の全句掲載はないと思うが、おいおい柿衛文庫その他で紹介されるはずなので、時宜をみてご紹介したい。
※附記 柿衛文庫HPのニュース記事
http://www.kakimori.jp/2010/11/post_129.php
※附記11/16 受賞者、「金田文香」さんは「KANEDA」表記、「林田まゆ」さんは「林田麻裕」表記らしいので一言訂正しておきます。
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