2011年1月15日土曜日

俳句と教育

 
とかいう話を、最近したので。

とりあえず、参考になりそうなページ。

十分間俳句
週刊俳句 Haiku Weekly: 比喩をめぐって【前編】 高柳克弘×さいばら天気



で、ついでに。およそ4年?5年?前に、教育実習のために行った「模擬授業」のための「教育指導案」が残っていたので、なにか記録になるかと思って貼ってみます。
母校(K南高校)で、俳句だけで4時間という破格の時間を割いて貰ったのでかなり自由に作った指導案。普通、こんな時間はとれないと思いますが、誰かの何かの参考になれば。

国語科模擬授業指導計画案

1.対象  高等学校第一学年

2.単元名「俳句という遊び」
  テキスト「俳句抄」『国語総合 現代文編』(東京書籍)

3.単元設定の理由
 1)教材観。
「個性尊重」という標語が飛び交い、創作力、自己表現力に対する期待と必要性が高まっている時代である。その反面、言語表現能力の低下が言われ、生徒たちにとって文藝面での創作はますます敷居の高い、縁遠いものになっているのではないか。
高校生の授業として求められているのは、ひとつの創作活動に親しむことで創作全般への抵抗をなくすきっかけを作り、学習者の可能性を広げることではないだろうか。
この授業では創作だけでなく併せて生徒同士の鑑賞も重視する。
それは次の二つの理由による。
まず、身近な読者を意識することにより、読者へ「伝わる表現」を心懸けるようになる(表現力)。
また、生徒の作品を学習材とすることで作品鑑賞への興味を抱かせ、鑑賞力を身につけさせることができる。そこで得られる力はそのほかの文藝作品の読解にも応用されるであろう。

今回は「俳句」を使う。理由の第一は指導者自身が高校時代に俳句を始め、現在も続けているため知識があり、高校生が取り組むに当たって相応しいと判断したためである。
俳句は五七五音を原則定型とする、極めて小さな文芸である。そのためいくつかの基本的なルールをおさえれば現代の高校生にとっても取り組みやすいものであると考える。
また俳句は他の創作に比べても「句会」という鑑賞・合評の場のもつ意味が大きく、先に挙げた創作鑑賞双方の楽しみを知るには適している。
授業前に実際に作句を実践した経験がある生徒は少ないと思われる。一般には教科書掲載作品の鑑賞や文学史的な理解にかたむくか、あるいは逆に実作を経験させる授業を行った場合には鑑賞がおろそかになる傾向があるのではないだろうか。
この単元では四時間という時間を割いているので、創作・鑑賞双方向の授業と、鑑賞の背景となる歴史や用語などの基本知識の確認も包括的に取り扱っていきたい。

 2)方法とねらい
すでに述べたように、俳句は極めて小さな文藝であり、散文や他の韻文よりも作者自身の独自性、発見、発想が明確に表現されることを好む。
教科書に掲載された作品はそのなかでも代表的なものであり、各作者独自の視点や表現技法によって、新しく世界が切り取られ端的に表現されているといえる。
それぞれの作品の中心となる、作者の「発見」を理解することが、俳句という極めて短い表現形式を読解することにつながる。知識はそのための補助線にすぎない。
この授業では「定型」「季語」などの紋切り型の用語を押しつけることからではなく、教科書掲載作品と作句を通じて学習者自身が「切れ」「季語」「定型」などの原則が重要視される理由について納得してもらうことを目指す。
つぎに、作句によって生徒自身が実感した知識によって、教科書掲載作品をつかった「疑似句会」をおこなうことで積極的な俳句鑑賞をすすめる。ここでは教師側からの各俳人の方法論などは最低限にとどめ、生徒の鑑賞を優先的にすすめていきたい。
授業の集大成として、表現方法を意識した作句、鑑賞を実践して単元を締めくくる。

 3)進め方とそれぞれの授業の狙い

一限目

  1. 例句を通じて俳句の基本的な構造である「切れ」「季語」などを学ぶ。
  2. 実際に俳句を作る。
  3. 連歌、俳諧からつながる基本的な俳句の歴史をおさえる。

二限目

  1. 自分たちの句を使った句会を実践する。
  2. 生徒同士の句会でそれぞれ自分のよいと思った句を選ぶことができる。
  3. それについてどこが良いと思ったか、どこが悪いのか、全員が自分の鑑賞を述べることができる。

三限目

  1. 教科書掲載作品を使った疑似句会を行う。
  2. 投票人気作品を中心に各俳人独自の表現技法を学び、実作に活かす。
四限目
  1. 句会。 実作と鑑賞

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