2012年11月19日月曜日

関西沸騰


昨日は現代俳句協会青年部シンポジウム「洛外沸騰 今、伝えたい俳句 残したい俳句」に参加してきました。

青木亮人さんの基調講演に始まり、岡田由季さん、松本てふこさん、彌榮浩樹さんを交えた2時間強のシンポジウム。

シンポジウム内容としては・・・うーん、いろいろ突っ込んで聞きたい問題点、議論していきたいテーマがいくつも出入りしたわりに、結局拡散してしまって、散漫な感じになってしまったかなぁ、というのが正直な感想。
まぁ、この手のシンポジウムで、「大満足!!」というのは難しいですし、基調講演の青木さんからは
従ってここで求められるのは書くパネリストに共通する価値観でなく、互いの主張が幾重にも絡まり、もつれ、途切れては結ばれるその一瞬を追うことで自らの俳句観が拡大していくこと、その体験を味わうことであろう。
当日配付資料「基調講演要旨」より

とされていたので、収斂する方向に向けるつもりは、初からなかったのかもしれませんが。

とはいえ、十数年ぶりという関西での青年部シンポジウム。
橋本さん田島さん宮本さん、と東京から来られた方々とかにも会えたし、関西で紹介したかった人たち同士も紹介できたし、もちろん他にいろいろな方と知り合う機会も得られたので、大変有意義な日でした。ホント、半日だけであんなにおもしろい人たちの間を飛び回っておしゃべりしまくれた、というのは素敵な体験です。今回は若手では湊圭史さんや小倉喜郎さんが、シンポジウムだけで懇親会に来れなかったのが残念。

ちゃっかり青年部スタッフの二次会にも混じらせてもらいまして、祇園のお店で呑みました。一時間くらいだったけど楽しかったなー。
今後、新しく東西の交流につながるような話題も出ていたので、楽しみです。


当日は資料として、パネリストに対して行われた事前アンケートの回答結果がまとめられていて、実はそのアンケート項目・回答がとてもおもしろい。
こちらはお土産としてかなり読み応えあり。

実は、当日シンポジウムに対する客席の共通見解については「総括コメンテーター」とされた小池康生さんが、最後に的確に話されていたので、改めて私がここでくり返すのは野暮きわまるわけです。
ということで、むしろ「お土産」のアンケート回答の一部とかを紹介するほうが、イベント参加されていなかった人たちへはいいと思うので、近いうちにそっちをやりますね。
今日はひとまずの感想のみ。


さて、11月は紅葉雨の京都で「洛外沸騰」だったわけですが、12月クリスマスシーズンには、神戸でお祭りです。

こちらは私も実行委員会で関わっているのですが、結社や協会とはまったく関係ない、個人的な思いつきだけで突っ走り、ぶちあげた企画です。


第一回 俳句Gathering -俳句で遊ぼう!!-


日時:平成24年12月22日(土) 13:00~(開場12:30)

会場:生田神社会館3F 「菊の間」

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参加費:一般:2000円 大学生:1000円 高校生以下:無料
(学生の方は受付にて学生証をご提示下さい)
懇親会:18:30~ 参加費:6000円

第一部 五・七・五でPON!
「何所で誰が何をした」ゲームの俳句版、天狗俳諧に挑戦!
江戸文学の俳諧遊戯を楽しんでみよう!!
司会:山本たくや

第二部 シンポジウム~「俳句の魅力」を考える~
関西で活躍する実力派の中堅・・若手作家が、本音で語り合う「俳句の魅力」。なぜ、今、俳句なのか?
パネリスト:小池康生・小倉喜郎・中山奈々
司会:久留島元

第三部 選抜句相撲
作った俳句を一句ずつ取り上げて対戦させる句相撲。
今回その句相撲に参加できる句は、抽選で選ばれる、たった20句。
果たして貴方の句は最後まで残れるのだろうか?
そして今大会目玉の上位入賞者の豪華プレゼントとは…?
 兼題:「冬の星」(オリオン、冬銀河など傍題も可)
司会:若狭昭宏 アシスタント:彩弥加
審査員:堺谷真人・工藤惠・涼野海音・藤田亜未、ほか

第四部 句会バトル Pizza♥Yah! VS 俺たちゃ俳句素人48
今年七月に結成したばかりのアイドルグループ「Pizza♥Yah!」に
いきなりの試練!なんと日本伝統文化「俳句」に初挑戦!?
迎え撃つ「俺たちゃ俳句素人48」とはどんな奴らなのか?
審査員には関西で活躍する若手有名俳人たちを迎え、アイドルたち
がガチンコ句会バトルに挑む!!

『Pizza♥Yah!』 YUKA・伊藤綾美・宮崎莉緒・西永京子・おぎのかな

『俺たちゃ俳句素人48』 遠藤朗広・小澤翔・三軒隆寛・河邊佑介・河本和久

審査員:塩見恵介・佐藤文香・山田露結・杉田菜穂・三木基史



俳句Gathering公式HP 〈準備中〉

中高時代からの悪友で、徳本和俊、という男がいるわけですが。

今年の春頃でしたか、徳本とふたりで話していて、俳句を使って、なんかやりたいな、と。

ともかく、俳句と言ったら「芭蕉」とか、「宗匠頭巾に短冊」というイメージは、どうやったら払拭できるのか、と。あるいはまた、句集はどうすれば一般の人にも売れるのか、と。俳句がこんなにおもしろいのに、なぜ、それが伝わらないんだ、と。

俳句をやったことがない人、俳句にふれたことはあるけど続けていない人、俳句が大好きでたまらない人、みんな集めて、「俳句」をトコトン楽しめるようなイベントはできないのか。誰もやらないなら、俺らでやるしかない。うまくいくかどうかわからないから、とりあえず、やってみたいこと全部やってみよう、と。

そんな話をしているうちに、実行力と行動力のある徳本氏が資金調達から会場・イベント企画まで一手にひきうけ、あまつさえ芸能事務所まで動かして、ご当地アイドルを俳句の舞台に引きずり出すという、口で言うのはやさしいけれど、誰も本気で実行しなかったようなことをしでかしてくれました。

私のほうも、シンポジウム司会、ということで登場しております。

もちろん、こんな「大騒ぎ」で「俳句」を理解できるなんて思ってるわけではありません。でも、こんな「大騒ぎ」でも、俳句を楽しむことができる、楽しむきっかけになるなら、それは、やってみて悪くないんではないか、と。

というわけで、遊びとはいえ真剣に、「俳句」を楽しむイベントです。

俳句を知らない人も俳句にドハマリしている人も、どなたでも楽しめるイベントを目指しております。是非、大勢の方においでいただきたいと思っております。


1 件のコメント:

  1. 失礼いたします。

    シンポジウムでお会いできてよかったです。
    次への展開、私も楽しみにしてます。

    残念なのはご紹介いただいた22日のイベント、行けそうにないことなのです。この日は出勤なので…。

    これまでにない俳句のイベントになるのは間違いなし、
    ご盛会となりますこと心より願ってます。

    寒くなってきましたので、どうかお体気をつけてください。

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